XIRR関数：不定期に発生するキャッシュフローから内部収益率を算出する

XIRR 関数は Excel で用意されている関数の一つで、不定期に発生するキャッシュフローから内部収益率(内部利益率)を算出する場合に使用します。ここでは Excel における XIRR 関数の使い方について解説します。

※ Excel の対応バージョン ： 365 web 2021 2019 2016 2013 2010 2007

(Last modified: 2024-05-25)

XIRR関数の使い方

XIRR 関数は不定期に発生するキャッシュフローから内部収益率を算出する場合に使用します。

1 番目の引数にはキャッシュフローの値が入力されている配列やセル範囲を指定します。 2 番目の引数にはキャッシュフローが発生した日付を配列やセル範囲を使って指定します。 1 番目の引数の最初の値は投資を行った金額を負の値で指定し、 2 番目の引数の最初の値は投資を行った日付を指定します。

3 番目の引数には内部収益率の推定値を指定します。省略した場合は 10% が指定されたものとして扱われます。

内部収益率とは正味現在価値がちょうど 0 になるような割引率のことです。正味現在価値については「NPV関数：キャッシュフローと割引率から投資の正味現在価値を算出する」を参照されてください。

実際の利用方法はこのあとのサンプルで解説します。

XIRR関数のサンプル

それでは実際に XIRR 関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。

内部収益率を表示する B3 セルを選択し、次のように入力しました。 XIRR 関数の 1 番目の引数に発生したキャッシュフローが入力されたセル範囲 C6:C10 を入力します。 2 番目の引数に発生したキャッシュフローが発生した日付が入力されたセル範囲 D6:D10 を入力します。

Enter キーを押すと、 B3 セルには次のように表示されます。

内部収益率が 3.079% であることが分かりました。

確認のため、先ほど算出した 3.079% を割引率とした場合に、正味現在価値が 0 となるのか確認してみます。正味現在価値を表示する C3 セルを選択し次のように入力しました。

Enter キーを押すと、 C3 セルには次のように表示されます。

内部収益率として取得した値を割引率とすることで、正味現在価値が (ほぼ)0 となることが確認できました。

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Excel における XIRR 関数の使い方について解説しました。