単項マイナス演算子

単項マイナス演算子は演算の対象が 1 つの単項演算子です。対象の値の正と負を反転させます。ここでは Java で用意されている単項マイナス演算子の使い方について解説します。

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単項マイナス演算子とは

単項マイナス演算子(-)は数値の正と負を反転させるために使用します。また単項プラス演算子(+)は数値の正と負をそのままにします。

演算子使用例意味
++AAの正負をそのまま
--AAの正と負を反転

「+」と「-」の演算子は算術演算子では加算と減算の演算子として使われるものと同じです。ただ算術演算子は対象の値が 2 つの二項演算子なのに対して、単項マイナス演算子と単項プラス演算子は対象の値が 1 つの単項演算子です。

それぞれの演算子の使い方は次の通りです。整数と整数の値で演算を行っています。

int num = 10;

System.out.println(+num);  // 10
System.out.println(-num);  // -10

数値または数値が代入された変数の前に「-」演算子を付けると、数値の符号が反転します。それに対して「+」演算子を付けると数値の符号はそのままとなります。このように「+」は用意されていますが、何もしない演算子なので通常使うことはありません。

short 型や byte 型の値に対して単項マイナス演算子を使う場合には注意が必要です。詳しくは「演算の時に自動的に行われる型変換」を参照して下さい。

サンプルコード

それでは簡単なサンプルプログラムを作って試してみます。テキストエディタで次のように記述したあと、 JSample2-1.java という名前で保存します。

class JSample2_1{
  public static void main(String[] args){
    int num = 10;

    System.out.println(+num);
    System.out.println(-num);
  }
}

コンパイルを行います。

javac -encoding UTF-8 JSample2_1.java

その後で、次のように実行してください。

java JSample2_1

単項マイナス演算子とは(1)

「+」演算子の場合はそのまま、「-」演算子の場合は符号が反転していることが確認できます。

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Java で用意されている単項マイナス演算子の使い方について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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