System.out.printlnとは

Java のプログラミングを学習するときに、変数の値をなどをコンソールに出力するときに利用する System.out.println がどういったものなのかについて簡単に解説します。

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System.out.printlnとは

最初に Java のプログラムの中でよく使用される System.out.println について簡単に解説します。例えば次のような使い方をするものです。

int sum;
sum = 10 + 5 + 8;
System.out.println("合計=" + sum);

このサンプルを実行すると画面に "合計=23" と表示されます。

それでは解説を行います。 Java ではクラスと呼ばれる仕組みを利用してプログラミングを行います。クラスについては「クラス、メソッド、フィールドとは」で少し解説しているのでご覧になってください。

クラスは自分で定義することもできますし、あらかじめ用意されたクラスを利用することもできます。 System.out.println の System もあらかじめ用意されたクラスの一つです。 java.lng パッケージの中に含まれています。

System は Java で用意されたクラスの一つ

パッケージについてはここでは解説しませんが、プログラムの中からあらかじめ用意されたクラスを利用するときに、そのクラスが含まれているパッケージをインポートする必要があります。ただ System クラスが含まれている java.lang パッケージは例外で、最初からインポートされた状態になっているので System クラスは特に何も宣言しなくてもプログラムの中で利用することができます。

System クラスは特にインポートする処理を記述しなくてもいつでもプログラムの中で使用できる

クラスにはメソッドとフィールドが含まれることは先ほどのリンク先のページで解説していますが、 System.out の out は System クラスのフィールドの一つで、標準出力へ出力するときに使用します。

System.out は System のフィールドの一つで標準出力へ出力するときに使用する

out のデータ型は PrintStream クラスです。 PrintStream クラスには引数のデータ型毎に println メソッドが何種類か用意されています。 println メソッドを使用すると指定した値を出力します。結果として System.out.println は標準出力に対して指定した値を出力するためのメソッドということになります。

System.out.println は標準出力へ引数に指定した値を出力する

簡単ではありますが、 System.out.println というものがどういったものなのかを解説しました。

なお標準出力とはプログラムから何かを出力するときに標準で使用される出力先のことで、通常はディスプレイが標準出力の出力先として設定されています。 Windows 環境でコマンドプロンプトからプログラムを実行しているときは、コマンドプロンプトの画面が標準出力の出力先となります。結果として System.out.println を実行するとコマンドプロンプト上に出力が行われます。

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Java のプログラミングでよく使用する System.out.println がどういったものなのかについて簡単に解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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