Chr関数:文字コードから文字を取得する

Chr 関数は Excel VBA で用意されている関数の一つで、引数に指定した文字の文字コード( Shift_JIS 文字コードにおけるコード)から文字を取得します。ここでは Excel VBA における Chr 関数の使い方について解説します。

(Last modified: )

Chr関数の定義と使い方

Chr 関数は引数に指定した文字コードに対応する文字を返します。

Chr(charcode)

1 番目の引数に文字コードを指定してください。文字コードに対応する文字を返します。文字コードは Shift_JIS における文字コードで指定します。

Chr 関数とは逆に、文字から Shift_JIS の文字コードを取得するには Asc 関数を使います。詳しくは「Asc関数:文字の文字コードを取得する」を参照されてください。

次の例を見てください。

Debug.Print Chr(65)      'A
Debug.Print Chr(-32096)  'あ
Debug.Print Chr(-27764)  '東

引数に指定した文字コードに対応した文字を取得することができました。

サンプルコード

それでは簡単なサンプルを作成して試してみます。

Option Explicit

Sub Chr関数()
    Dim i As Integer

    For i = 3 To 7
        Cells(i, 3).Value = Chr(Cells(i, 2).Value)
    Next i
End Sub

Chr関数の定義と使い方(2)

このプログラムを実行すると Chr 関数を使って B3 セルから B7 セルに入力された文字コードに対応する文字を取得し C3 セルから C7 セルに代入します。

Chr関数の定義と使い方(3)

-- --

Excel VBA における Chr 関数の使い方について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

プロフィール画像

著者 / TATSUO IKURA

これから IT 関連の知識を学ばれる方を対象に、色々な言語でのプログラミング方法や関連する技術、開発環境構築などに関する解説サイトを運営しています。