PDURATION関数:指定の利率で元金が目標残高になるための期間を算出する

PDURATION 関数は Excel で用意されている関数の一つで、元金が指定の利率で目標残高になるのに必要な期間を算出する場合に使用します。ここでは Excel における PDURATION 関数の使い方について解説します。

※ Excel の対応バージョン : 365 web 2021 2019 2016 2013

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PDURATION関数の使い方

PDURATION 関数は元金が指定の利率で目標残高になるのに必要な期間を算出する場合に使用します。

PDURATION(利率,現在価値,将来価値)

1 番目の引数には利率を指定します。月払いの場合は月利、年払いの場合は年利を指定してください。

2 番目の引数には現在の残高を表す現在価値を指定します。 3 番目の引数には目標金額を表す将来価値を指定します。

例えば現在価値が 50 万円、将来価値が 53 万円、月利が 0.5% の場合、各引数に次のように指定します。

引数
利率0.005
現在価値500000
将来価値530000

この場合、実際の投資シミュレーションは次のようになります。

PDURATION関数のサンプル(1)

PDURATION 関数を使用せずに必要な期間を算出すると、 12 ヵ月 ( 11.68 ヵ月 ) となります。

今回は返済シミュレーションを作成して必要な期間を算出しましたが、 PDURATION 関数を使用すれば同じように条件で完済に必要な期間を算出することができます。

PDURATION関数のサンプル

それでは実際に PDURATION 関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。

PDURATION関数のサンプル(1)

期間を表示する B6 セルを選択し、次のように入力しました。 PDURATION 関数の 1 番目の引数に利率が入力されたセルとして B3 セルを指定します。 2 番目の引数に現在価値が入力されたセルとして C3 セルを指定します。 3 番目の引数に将来価値が入力されたセルとして D3 セルをに指定します。

=PDURATION(B3,C3,D3)

PDURATION関数のサンプル(2)

Enter キーを押すと、 B6 セルには次のように表示されます。

PDURATION関数のサンプル(3)

今回の条件で現在価値が将来価値になるまでに必要な期間は 11.68289186 であることが分かりました。これは先にシミュレーションで算出した期間と一致します。

PDURATION関数のサンプル(4)

将来価値を 520,000 に変更すると、必要は期間は次のようになります。

PDURATION関数のサンプル(5)

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Excel における PDURATION 関数の使い方について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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