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パターンの中の空白やコメントを無視する(/x修飾子)
パターンで「/x修飾子」を指定すると、パターンの中の空白やコメントを無視してマッチが行われます。ここでは Ruby の正規表現で利用可能な「/x修飾子」の使い方について解説します。
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パターンの中の空白やコメントを無視する
/x 修飾子を指定するとパターン内の空白が無視されます。書式は次の通りです。
/パターン/x
具体的な例で考えてみます。パターン内の空白が無視されるというのはどういうことかというと、パターン内に空白や改行を追加してもパターンに影響が無いということになります。
/(red|blue)(point|line)/x /(red|blue) (point|line)/x /(red|blue) (point|line)/x
上記はどのパターンも同じ文字列にマッチします。パターン内の空白や改行は無視されるためです。
また /x 修飾子では空白が無視されると同時に # から行末までが無視されます。この事を利用して複雑なパターンを改行し、各行毎にコメントを記述することが可能になります。
/ (red|blue) # 赤 or 青 (point|line) # 点 or 線 /x
# から行末までは無視されるため、 # のあとにコメントなどを記述することが可能になります。
なお、 /x 修飾子を付けると空白と # が無視されてしまうので、空白と # をパターン内で使用する場合には \ を使ってエスケープする必要があります。
/\ /x /\#/x
では簡単なプログラムで確認してみます。
# encoding: UTF-8
def check(str)
reg = /(
(
\d #任意の数字
+ #1回以上繰り返し
)
(
yen #yenで終わる
)
)
/x
if reg =~ str then
puts("○" + str + "(" + $1 + ")")
else
puts("×" + str)
end
end
puts("/((\d+)(yen))/x にマッチするかどうか")
check("Watch 3500yen")
check("Apple 280yen")
check("1350year")
下記のように実行して下さい。
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Ruby の正規表現で利用可能な「/x修飾子」の使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
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