プログラムの中の式の区切り

Ruby では基本的に 1 つの処理を行うプログラムを「式(または文)」と呼びます。プログラムは複数の処理から成り立っている場合がほとんどなので、プログラムには複数の「式」を記述することになりますが、式と式は改行またはセミコロン(;)を使って区切って記述します。ここでは Ruby でプログラムを記述する場合に式と式の区切り方について解説します。

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プログラムの中の式の区切り

プログラムで複数の処理を行わせたい場合にはプログラム内に複数の式を記述できます。式の区切りは改行またはセミコロンのため、式を記述したあと改行すれば改行までが一つの式になります。

次の例では 3 つの式が記述されています。

puts("One")
puts("Two")
puts("Three")

このプログラムを実行すると、上から順に式が実行されていきます。

プログラムの処理の流れ(1)

ここでそれぞれの式の最後に改行で記述しなかった場合にどうなるのかを確認します。

puts("One")puts("Two")puts("Three")

ではプログラムを実行してみます。

プログラムの処理の流れ(2)

エラーとなりました。 3 つの式の最後に改行が記述されていないため、 puts("One")puts("Two")puts("Three") が一つの式として識別されてしまっており、これは文法エラーのためエラーとなりました。

プログラムを記述する場合には式毎に改行を行って、どこからどこまでか 1 つの式なのか記述して下さい。

区切りとしてセミコロンを使用する

Ruby では式の区切り文字として改行の他にセミコロン(;)を使用できます。先ほどのサンプルで式の区切り文字としてセミコロンを使用すると次のように記述することができます。

puts("One");puts("Two");puts("Three")

ではプログラムを実行してみます。

区切りとしてセミコロンを使用する(1)

問題なく実行されました。それぞれの式の最後にセミコロンが記述されているので、どこからどこまでが 1 つの式なのか分かるためです。

セミコロンを使用すれば 1 つの行に複数の式を記述することができますが、プログラムを人間が見た時に何をしているのかが分かりにくくなりますのであまりお勧めではありません。式の区切り文字としては改行を使用し、 1 つの式毎に 1 行で記述されるのがおすすめです。

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Ruby でプログラムを記述する場合に式と式の区切り方について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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