アプリケーションの作成
Railsでは全く何もないところからアプリケーションを作成していくのではなく、アプリケーションの雛形を自動でまず作成し、その後で必要な箇所を修正する、という手順で開発を行ないます。
アプリケーション用のディレクトリ
これから開発する新しいアプリケーション用に雛形となる各種ファイルを自動生成するのが「アプリケーション作成」です。ここではアプリケーション作成の手順について解説します。
作業はコマンドプロンプトから行ないます。コマンドプロンプトを起動し、新しく作成するアプリケーションのファイルを設置する親ディレクトリ(好きなディレクトリで結構です)に移動して下さい。
今回は「d:\data\rails\」ディレクトリ以下にRailsのアプリケーションを作成していくこととしました。今後アプリケーションを作成していくと、次のようにファイルが作成されていくことになります。
D:\ -- [data] -- [rails] --+-- [アプリケーション1] --+-- ... | +-- ... | +-- [アプリケーション2] --+-- ... | +-- ... |
ディレクトリはアプリケーション毎なので、作成したアプリケーションの数だけディレクトリが並んでいくことになります。(もちろんアプリケーション毎に全然別のディレクトリに作成されても構いません)。
アプリケーションの作成
それではrailsコマンドを使ってアプリケーションを作成します。書式は次のとおりです。
rails new アプリケーション名 [option]
例えば"books"という名前のアプリケーションを作成する場合は次のように入力します。
rails new books
オプションはいくつかありますが、例えばアプリケーションで使用されるデフォルトのデータベースを指定することができます。(省略した場合はSQLite3が使用されます)。オプションはまた別のページで詳しく解説しますが、例えばMySQLをしようする場合は次のようにオプションを付けてrailsコマンドを実行します。
rails new books -d mysql
ではコマンドプロンプトから「rails new books」と実行します。
次のように様々なファイルが作成されていきます。
ファイルの作成が終わると「bundle install」が自動で実行されます。(bundle installについては別のページで解説します)。
次のような表示が行なわれるとアプリケーションの作成は完了です。
※ この時、次のようなメッセージが表示された場合はDevKitのインストールが必要です。(参考:RubyをインストールするときにDEVKITありのものが用意されています「Rubyのダウンロードとインストール」)。
Please update your PATH to include build tools or download the DevKit from 'http://rubyinstaller.org/downloads' and follow the instructions at 'http://github.com/oneclick/rubyinstaller/wiki/Development-Kit' An error occured while installing json (1.6.5), and Bundler cannot continue. Make sure that `gem install json -v '1.6.5'` succeeds before bundling.
ファイル構成
アプリケーションを作成すると、アプリケーション名と同じ名前でディレクトリが作成され、ディレクトリの中に雛形となる各種ファイルが作成されます。
今回は"books"というアプリケーション名を指定してアプリケーションを作成しましたので、"d:\data\rails\books\"というディレクトリが作成され、その下に様々なディレクトリが作成されています。
各ディレクトリがどのような使われ方をするのかについては、実際に使われる時にご説明いたします。
( Written by Tatsuo Ikura )

著者 / TATSUO IKURA
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