定数の使い方
定数とは、数値や文字列などの値をプログラム中に直接記述する代わりに、その値に名前を付けて定義したものです。定数を使用すると、同じ値を使っていることが分かりやすくなるほか、あとから値を変更する場合も定数の定義だけを修正すれば対応できます。ここでは PHP で定数を使用する方法について解説します。
目次
定数を定義する
数値や文字列を定数として定義することで、値を直接記述する代わりに定数を代わりに記述することができます。次の例を見てください。
$price1 = 100 * (1 + 0.1); $price2 = 84 * (1 + 0.1); $price3 = 180 * (1 + 0.1);
上記は商品単価に消費税を加えたものを計算しています。ここで消費税は 10% として計算していますが、いずれ変更になるかもしれません。このように数値を直接プログラムの中で記述していると変更があった場合に全て修正が必要となります。
そこで 0.1 という数値の代わりに TAX という定数を使って書き換えてみます。
define("TAX", 0.1);
$price1 = 100 * (1 + TAX);
$price2 = 84 * (1 + TAX);
$price3 = 180 * (1 + TAX);
今度の場合、消費税率が変更になっても定数 TAX の定義箇所だけを変更するだけで済みます。このように定数は一度定義すればプログラム内では変更されないような値に対して識別子を割り当てるために使われます。
定数の定義は次のように行います。
define(識別子, 値);
識別子には文字列で定数の名前を指定します。識別子には変数名と同じくアンダーバー、数字、アルファベットの組み合わせが使用できます。ただし識別子の先頭文字には数字は使用できません。大文字と小文字は区別して扱われますが、慣習的に定数名はすべて大文字を使うことが多いです。変数名とは異なり先頭に「$」は必要ありません。
値として指定できるのは文字列、数値、論理値のいずれかです。具体的には次のように記述します。
define("PAI", 3.14159);
define("PASS", true);
define("COMPANY", "株式会社ABC");
定数は一度定義するとプログラムの中で変更することは出来ません。定義された定数は値の代わりとしてプログラムの中で識別子を記述して使います。
define("PAI", 3.14159);
$hankei = 5;
$menseki = PAI * $hankei * $hankei;
では簡単なプログラムで試してみます。
<?php
define("PAI", 3.14159);
$r = 7;
$menseki = PAI * $r * $r;
$hankei = 2 * PAI * $r;
echo "半径=".$r."の面積は".$menseki."です\n";
echo "半径=".$r."の円周は".$hankei."です\n";
作成したプログラムを sample.php として保存しました。その後でコマンドプロンプトを起動し、次のように実行しました。
php sample.php
定数を定義し、直接値を記入する代わりに定数を利用しました。
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PHP で定数を使用する方法について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
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