数値を指定の基数の形式で文字列に変換する(toString)

Number オブジェクトのインスタンスメソッドである toString は、数値を指定の基数( 2 進数なら 2 、 16 進数なら 16 )で表した文字列を取得することができます。ここでは Number オブジェクトの toString メソッドの使い方について解説します。

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指定の基数の形式で文字列に変換する(toString)

Number オブジェクトの toString メソッドは、対象の数値を指定した基数の形式で表した文字列を返します。書式は次のとおりです。

数値.toString([基数])

数値を 2 進数であらわした文字列を取得するには基数に 2 を、数値を 16 進数であらわした文字列を取得するには基数に 16 を指定してください。指定可能な値は 2 から 36 までです。基数は省略可能でデフォルトの値は 10 です。

次のサンプルをみてください。

let num = 78;

console.log(num.toString());
>> 78

console.log(num.toString(2));
>> 1001110

console.log(num.toString(16));
>>  4e

次は整数ではない値に対して toString メソッドを呼び出した場合です。

let num = 7.5;

console.log(num.toString());
>> 7.5

console.log(num.toString(2));
>> 111.1

console.log(num.toString(16));
>> 7.8

基数の範囲を超える値を指定した場合は RangeError エラーが発生します。

console.log((78).toString(40));
>> Uncaught RangeError: toString() radix argument must be between 2 and 36

なお整数の数値に対して直接 toString メソッドを実行する場合は、数値を括弧で囲うか数値のあとに空白を追加してください。

console.log(48.toString(2));
>> Uncaught SyntaxError: Invalid or unexpected token

console.log((48).toString(2)); // 数値を括弧で囲う
>> 110000

console.log(48 .toString(2)); // 数値のあとに空白を入れる
>> 110000

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Number オブジェクトの toString メソッドの使い方について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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