PERCENTILE.EXC関数:百分位数を取得する
PERCENTILE.EXC 関数は Excel で用意されている関数の一つで、指定した率に対する百分位数(パーセンタイル)を取得します。 PERCENTILE.EXC 関数の場合、先頭のデータの率が 0(0%) より大きく、最後のデータの率が 1(100%) よりも小さくなります。ここでは Excel における PERCENTILE.EXC 関数の使い方について解説します。
※ Excel の対応バージョン : 365 web 2021 2019 2016 2013 2010
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PERCENTILE.EXC関数の使い方
PERCENTILE.EXC
関数は指定したセルの範囲にあるデータを小さい順に並べ替えたときに、別途指定した率の位置にある数値(百分位数)を取得します。
PERCENTILE.EXC(配列,率)
1 番目の引数に対象となるデータが含まれるセル範囲を指定します。 2 番目の引数に取得するデータの率を指定します。例えばデータを小さい順に並べたときに先頭から 10% の位置にあるデータを取得するには率に 0.1 を指定し、先頭から 50% の位置にあるデータを取得するには率に 0.5 を指定します。
例えば次のようなデータから百分位数を取得する場合で考えてみます。
対象のデータを小さい順に並び替えて、そのあとでそれぞれのデータに順位を付けます。このとき PERCENTILE.EXC
関数では先頭のデータの順位が 1 となります。
順位をデータの数に 1 を足した値で割った値を計算します(パーセンテージで表示するように表示形式を設定しています)。今回の場合は最初のデータは 14.3% 、最後のデータは 85.7% となります。
例えば先頭から 28.6% の位置にあるデータは 68 となり、先頭から 71.4% の位置にあるデータは 83 となります。
また例えば 30% の位置にあるデータは次のように計算されます。
30% の前後にあるのは 28.6% と 42.9% のため、 28.6% の位置にあるデータの 68 と 42.9% の位置にあるデータの 70 から 30% の位置にあるデータは 68.1958 となります。
なお PERCENTILE.EXC
関数の場合は、先頭のデータの率である 14.3% よりも小さい値や、最後のデータの率である 85.7% よりも大きい値を率として指定すると #NUM!
エラーとなります。
PERCENTILE.EXC関数のサンプル
それでは実際に PERCENTILE.EXC
関数を使ってみます。 Excel のシートに対象の数値を次のように入力しました。
対象のデータの中で、指定した率の位置にあるデータを表示する E5 セルを選択し、次のように入力しました。 PERCENTILE.EXC
関数の 1 番目の引数に対象のデータが入力されているセル範囲として C3:C11 、 2 番目の引数に率を指定するセルとして E3 を指定します。
=PERCENTILE.EXC(C3:C11,E3)
Enter
キーを押すと、 E5 セルには次のように表示されます。
E3 セルに入力されている率の値を 0.5 に変更すると E3 セルの値は次のように変わります。
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Excel における PERCENTILE.EXC 関数の使い方について解説しました。
( Written by Tatsuo Ikura )
著者 / TATSUO IKURA
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