変数に対する演算

算術演算子や他の演算子では数値などの値と値の演算だけではなく、値と変数や変数と変数といった演算を行うことができます。例えば変数に格納された数値に対して数値を加算して別の変数に格納することができます。ここでは C 言語における変数に対する演算の仕方について解説します。

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変数に対する演算

変数と値の演算の例としては次のようになります。

int var1, var2;

var1 = 10;
var2 = var1 + 8;

上記では変数 var1 には数値の 10 が格納されています。そして var1 + 8 の結果、すなわち 18 が変数 var2 に格納されます。

また変数と変数の演算の例としては次のようになります。

int var1, var2;
int sum;

var1 = 10;
var2 = 8;
sum = var1 + var2;

上記では変数 var1 には数値の 10 が変数 var2 には数値の 8 が格納されています。そして変数 sum は変数 var1 と変数 var2 に格納されている数値の加算の結果、すなわち 18 が格納されます。

演算の結果を元の変数に格納する

変数に対する演算結果を別の変数に格納する他に、ある変数に対する演算結果を変数に再度格納するという処理について確認しておきます。例えば次のような場合です。

int count = 1;

count = count + 1;

上記では変数 count を宣言すると同時に初期化して数値の 1 を格納しています。そして変数 count に 1 を加える演算を行ったあと変数 count に改めて格納しています。

この演算では代入演算子である = の右辺と左辺に同じ変数 count が使われています。一見すると変な記述となっていますが、まず右側の演算である count + 1 が行われてからその結果を今度は左辺の変数に格納するという処理が行われているだけです。よって上記の処理は次のように記述した場合と同じです。

int count = 1;
int dumy;

dumy = count + 1;
count = dumy1;

変数に対する演算を行った結果を改めて同じ変数に格納する処理はよく使われますので覚えておいて下さい。

サンプルコード

それでは簡単なサンプルを作成します。

#include <stdio.h>

int main(void){
  float price = 800;
  float total;
  int num = 5;

  total = price * 1.1;

  printf("料金 = %f\n", price);
  printf("合計 = %f\n", total);

  printf("num = %d\n", num);
  num = num + 7;
  printf("num = %d\n", num);

  return 0;
}

テキストエディタでプログラムを記述したあと sample.c という名前で保存します。(文字コードは UTF-8(BOM付き) です)。コマンドプロンプトを起動し、プログラムを保存したディレクトリへ移動したあとで最初にコンパイルを行います。

cl sample.c

変数に対する演算(1)

コンパイルが終わりましたら、次のように実行してください。

sample

変数に対する演算(2)

変数に対して演算を行った結果を別の変数に格納する場合、そして変数に対して演算を行った結果を同じ変数に格納する場合についてそれぞれ試しました。

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C 言語における変数に対する演算の仕方について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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