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Visual Studioを使いコマンドラインからC/C++のプログラムをコンパイルする
Visual Studioの統合開発環境を使わずにコマンドラインからC言語やC++のプログラムをコンパイルを行う手順について解説します。
開発者コマンドプロンプトを起動する
Visual Studioを使ってコマンドラインからコンパイルを行う場合、あらかじめ用意された「開発者コマンドプロンプト」を使用すると便利です。デスクトップ左下にあるスタートボタンをクリックし、表示されたアプリ一覧の中の「Visual Studio 2017」をクリックしてください。そして「開発者コマンドプロンプト for VS 2017」をクリックしてください。
開発者コマンドプロンプトが起動します。
コマンドプロンプトで「cl」と入力し実行してください。
C:¥pg¥Microsoft Visual Studio¥2017¥Community>cl
次のように表示されればコンパイルを行える状態です。
C:¥pg¥Microsoft Visual Studio¥2017¥Community>cl Microsoft(R) C/C++ Optimizing Compiler Version 19.15.26730 for x86 Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved. 使い方: cl [ オプション... ] ファイル名... [ /link リンク オプション... ] C:¥pg¥Microsoft Visual Studio¥2017¥Community>
もし次のように表示されてしまう場合には、Visual Studioのインストールが正常に完了しているかどうかなど確認されてください。
C:¥pg¥Microsoft Visual Studio¥2017¥Community>cl 'cl' は、内部コマンドまたは外部コマンド、 操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。 C:¥pg¥Microsoft Visual Studio¥2017¥Community>
C言語のサンプルプログラムをコンパイルする
それでは簡単なC言語のプログラムを作成し、コンパイルを行ってみます。テキストエディタを起動し、次のように入力してください。
#include <stdio.h> int main(void) { printf("Hello, World!\n"); return 0; }
任意のディレクトリにファイルを保存します。今回はファイル名を「sample.c」としました。
それでは開発者コマンドプロンプトを起動してください。
C言語のプログラムを保存したディレクトリへ移動します。
C:\pg\Microsoft Visual Studio\2017\Community>cd c:\code\c c:\code\c>
コマンドプロンプトで「cl sample.c」と入力して実行してください。次のように表示されればコンパイルは正常に完了し、実行プログラムとして「sample.exe」が作成されます。
c:\code\c>cl sample.c Microsoft(R) C/C++ Optimizing Compiler Version 19.15.26730 for x86 Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved. sample.c Microsoft (R) Incremental Linker Version 14.15.26730.0 Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved. /out:sample.exe sample.obj c:\code\c>
それでは作成されたプログラムを実行してみます。コマンドプロンプトで「sample」と入力して実行してください。
c:\code\c>sample Hello, World! c:\code\c>
プログラムが実行され、コマンドプロンプトに「Hello, World!」と出力されました。このように作成したC言語のプログラムをコマンドラインからコンパイルを行い、そして実行することができました。
( Written by Tatsuo Ikura )

著者 / TATSUO IKURA
初心者~中級者の方を対象としたプログラミング方法や開発環境の構築の解説を行うサイトの運営を行っています。