do...while文を使った繰り返し処理

do ... while 文は while 文と同じく指定した条件を満たしている間ずっと繰り返し処理を行う場合に利用します。 while 文との違いは do ... while 文では条件を満たしているかどうかに関わらず必ず一回は繰り返し処理を行う点にあります。ここでは C 言語で do ... while 文を使った繰り返し処理を行う方法について解説します。

(Last modified: 2023年03月03日)

do...while文を使った繰り返し処理

while 文と似た文に do ... while 文があります。大きな違いは while 文が繰り返し処理が行われる前に条件式が評価されるのに対して do ... while 文は繰り返し処理が行われた後に条件式が評価されます。その為 while 文では場合によっては一度も繰り返し処理が行われない可能性がありますが、 do ... while 文の場合は少なくとも 1回は繰り返し処理を実行します。

do ... while 文の書式は次のようになります。

do{
  実行する処理1;
  実行する処理2;
  実行する処理3;
  ....
}while (条件式);

do ... while 文では条件式を評価し真の間は繰り返し処理を行います。必ず一度は繰り返しの中の処理を実行しますので例えばパスワードを入力してもらい一致するまで繰り返し処理を行う場合には次のように記述できます。

do{
  パスワードを入力してもらう
}while (パスワードが正しいかどうか判別);

while 文の時は次のように記述していました。違う点がお分かり頂けると思います。

パスワードを入力してもらう

while (パスワードが正しいかどうか判別){
  パスワードを入力してもらう
}

また注意する点として do ... while 文では最後にセミコロン(;)が必要となります。書き忘れないように注意して下さい。

実際には次のように記述します(今までの学習範囲でサンプルを作成するためfor文の場合と似たようなサンプルとなります)。

int i = 0;

do{
  printf("こんにちは\n");
  i++;
}while (i < 2);

上記は次のような動作を行います。

変数「i」に「0」を格納する

「こんにちは」を出力する
変数「i」の値に「1」を加えて「1」にする
変数「i」の値が「2」より小さいかどうか評価する = 真

「こんにちは」を出力する
変数「i」の値に「1」を加えて「2」にする
変数「i」の値が「2」より小さいかどうか評価する = 偽

繰り返し処理終了

目的に応じて while 文と do ... while 文を使い分けて下さい。

では簡単なサンプルプログラムを作成して試してみます。

#include <stdio.h>

int main(void){
  int num = 32;
  int i = 1;

  printf("数値=%dの約数を求めます\n", num);

  do{
    if (num % i == 0){
      printf("約数=%d\n", i);
    }

    i++;
  }while (i <= num);

  return 0;
}

上記を「test4-1.c」の名前で保存します。まずコンパイルを行います。

コンパイルが終わりましたら「test4-1」と入力して実行します。

著者 / TATSUO IKURA

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